HASAMI

長崎県波佐見町は、江戸時代、高級品だった磁器を日本で初めて大衆食器として生産した町なんだそうだ。そんなこととは露知らず、ネットで注文した器が今日届いた。これもあとで知ったのだが、この食器は無印良品で売っている、あのシンプルな食器と同じもの。が、色をつけると表情が変わる。そのもの、ずばり大衆食器だ。安い中国製食器が出回っているが、日本人なら日本の食器でご飯を食べたい。この生産地、有田焼きの下請け産地となっているそうで、小さなしおりに「HASAMIは、産地としての誇りを胸にいつもそばにあり使い込まれていく、そんな不思議な魅力のある“道具”でありたい」と書いてある。

この食器を販売している会社はいくつもあるが、長崎のものを奈良で買った。奈良の「株式会社 中川政七商店」という昔、麻を扱っていた会社だ。地域の活性化のために地元奈良の地場産業と連携し、ものづくりを推進する「プラスならプロジェクト」に参加している企業で、地元の水と葛を使った「きさら」化粧品がおまけについてきた。これ、無添加の化粧水と乳液で、なんだか得したような気分だ。小田原の木製品を買うと小田原みかんの化粧水がついてくる感じかな?

http://www.nakagawa-masashichi.jp/category/1407.html

しかし、HASAMIが地名からきたとは。さまざまな意外性が、たかだか1個の買い物を2倍楽しませてくれる。さて、寒くなったきたので、スープをつくろう。