環境保全型農業推進シンポジウム

美山有機農業推進協議会が、環境保全型農業推進シンポジウムで事例発表するということで、東京まで行ってきた。この協議会は、京都府南丹市にあり、地域として多角的な有機農業をすすめている。代表の村田正夫さんは市議会議員で、今日は議会だそうで出席できず、代わりに行政担当者が発表した。ここは、農村地帯でありながら、非農家がほとんどで、専業農家にお年寄りや家庭菜園に近い人たちにも加わって自然農法による自給地域を作り上げている。
村田さんの連載記事
http://www.ecopure.info/rensai/miyama/miyama01.html

さて、環境保全型農業を行うエコファーマーは全国21万人だそうだが、事例発表を行った佐賀県鹿島市のミカン農家・佐藤睦さんが、「有機農業推進法もできたのに有機農業を環境保全型農業に入れるとはおかしいんじゃないか」と痛烈な一言。ミカン畑に桜や椿や杏などさまざまな木を植えているそうで、その理由を聞かれた佐藤さんの答えが愉快だった。
「ミカンだけより、いろんな花が咲いていると畑に出るのが楽しい。それにミカンだってミカンばかりではつまらないだろう」。有機農業には、農薬を半分にする、しないという次元とは別な世界が確かにある。さらに「多様な樹木があることで、ミカンに虫がつかない」とも。これが自然の原理なのではないかな。

続きは明日。