辰巳先生のお話会

料理家で最近は「大豆100粒運動」の中心的役割を果たしていられる辰巳芳子さんのお話を伺った。なんて、奥の深いだけではなく味わい深いお話だっただろう。うまく言葉がでない。

「いのち」ーひとことでこういうが、いったい「いのち」の実態に触れた人はいるだろうか?という疑問から、一生がかかってゆっくりと「いのち」とは何かを考えていくこと大切なのだと。そして、すばらしい生き方をしている人も悪人と呼ばれる人も同じように観察しなさい。「いのち」は一瞬にうちに変わるものだとも。もっともっと珠玉の言葉があったのだが、うまく思い出せない。

「いのち」とは全体、総体であり、一瞬も止まらない変化の中にある。ゆらぎ続ける「いのち」を養う食は、薄紙のようにその人の「いのち」を鍛える。甘いが角のある、上品で骨太な金平糖を頂いたような時間だった。