小松菜ポタージュ

辰巳芳子さん直々の小松菜ポタージュを頂いた私は、家に着くなり作りました。小松菜は、まず葉っぱと茎の部分を切って、先に葉っぱをゆでる。同じ時間ではいけません。細かく切って、少しの水を足しミキサーへ。

ジャガイモとタマネギは、あしがら農の会の松本さんのもので、こちらも有機だ。タマネギをオリーブオイルで焦がさないようにいため、次にジャガイモを入れる。火が通ったとおろで、ひたひたになるぐらいの水とベジタブルブイヨンキューブ(ドイツのBIOマークつき)を入れて煮立てる。ペースト状になった小松菜を器に移したミキサーを洗わずに中にタマネギとジャガイモを入れると、あらあらきれいな緑色に。鍋に移して、塩味をつけて小松菜ポタージュの出来上がり。

舌癌の夫に作った最後の料理が、このスープだったという知人は、辰巳先生のスープに涙をこぼした。泣くことはないよ。どんなにおいしかったことだろう。どんなによろこんだろう。

ところで、辰巳先生のスープは、あっさり、すっきりしていたのだが、私のつくったスープは、先生のレシピ通り、牛乳もバターも使わないのに脂っこく感じられるのはいかがなものか?本物は、あっさり何気ないものよと教えてくださった辰巳先生。まだまだ、人間として修行が足りない。一目瞭然。いや一口瞭然。スープは怖い。