沖縄アイスを試食する

newmoonakiko2006-10-05

沖縄にある玉城牧場。この牧場の牛たちは、EMで発酵させたとうもろこしや米ヌカなどを食べている。牧場に併設された加工場で、牛乳とアイスクリームになる。牛の飼育から加工まで、一貫しているのは、全国でも少ないと思う。どんなによい環境で育て、よい飼料を与えても、牛乳会社に送られてしまえば、悪いおっぱい、良いおっぱい、関係なく、加工されてしまう。


人間のおっぱいは、白い血液。同じように牛のおっぱいも白い血液。なにを牛が食べたかで、牛乳の質は当然変わる。
では、乳牛は何を食べているのか。一般的には、輸入とうもろこし(遺伝子組み換えの可能性が高く、輸入時にポストハーベスト農薬がかけられる)であり、いつも妊娠状態にしておくためのホルモン剤はかかせないし、共食い肉骨粉、さらにもっと直接的にBSEに関与する血清も与えられていたようだ(あえて、過去の話として書くが)。牛の飼育の仕方も、経済性を考えるあまり、劣悪だという。なんだか、牛が気の毒だなぁ。当然ながら、乳腺炎どころか内臓疾患の牛も多い。まずいことに牛には獣医さんがぴったりとつくので、薬剤投与は人間並みと考えてよいだろう。過ぎたる薬は毒だ。どろん、どろんの血液、それと同じおっぱいと考えてもいい。いや、そうなのだ。


ところで、牛乳が人間にいいか悪いかの論争が注目されている。私は、人間のおっぱいが不足している時に牛のおっぱいを緊急的に頂くのはいいと思っている。これは、人間の知恵で許される範囲のものであろう。母乳が必要でなくなった時には、すでに多様な食物が食べられるのだから、牛乳に過剰な期待をかける必要はない。そのバランスは、穀物中心に野菜、豆、昆布など、少しの魚、肉でよいのではないか。牛乳は肉のカテゴリーに入れて飲めばよいのでは。それも、よいおっぱいを選んで。ただし、この選択がなかなか難しい。玉城牧場の牛乳は、1リットルパック630円だ。今、スーパーで売っている牛乳は200円以下かな。本物の牛乳を作るとすると、このくらいの値段になるということか。しかし、この論争のおかげで、スーパーの牛乳売り場は縮小されている。牛乳はそれほど飲まなくてもいいんだ、と消費者は思い始めている。が、学校給食の牛乳は有無もなく続けられているのは不思議だ。そのうちにオーガニックミルクが登場してくるだろうと思うが、それは今のような大きな規模の企業の発想ではできない。


さて、玉城牧場直営のアイス工場でできた12種のアイスを試食。ラッキー!シークワサー、べに芋と沖縄特有のアイスもある。感想はと言われて、「ごめん。どれがどの味か忘れた!」このアイスは、沖縄でしか流通していない。それを全国に発送しようと試みている女がいるのだ。「送料入れたら1個500円だよ」「1個500円でも食べたい人はいる!」さて、どうなることやら。アイスを作る牛乳にこだわる人がどのくらいいるか、興味深々だ。