焼いてあります!

手近かにあるので、あまり食べないのが、鯵の干物。もっとも、天日干しの干物なんて、ごくわずかで、私は城山の「魚新」の干物しか食べない。天気が良くて、値ごろな鯵があがった日にしか作らないから、網に干されたその時に出くわさなくては口にすることはできない。駅前観光用の干物は、全国のお客さんに食べていただいて、私らは小さな魚やさんの手づくり干物を食べる。昔は、観光用は酸化防止剤やら添加物つき干物という風評であったが、今はどうだろう?真空パックとか、鮮度維持の技術は進歩したのかな?

ところで、干物をすでに焼いて販売しているのが早瀬ひもの店。私は、干物をフライパンで焼いて省力化を図っているのだが、煙や臭いがこもって困る人には最適だ。焼いてあるから電子レンジでチンすればよい。しかし、あの干物を焼くときの脂のジュージューという音、香ばしい魚の臭い、もくもく上がる煙を体験することはできない。できないけれども、それらをぎゅっと詰め込んだような焼き干物ならいいな。お年寄りは、干物を焼く台所仕事を思い出し、若者はどうやって焼くのか想像する。こんな商品を考えたひものクリエーターが小田原にいるだけでも楽しい。今日の晩御飯は干物にしよう!



焼き干物を販売している早瀬ひもの店
http://www.hayasenohimono.com/SHOP/10844/16994/list.html